17歳で選ばなかった道を、いま歩いています

日々の思い

あまやどりのカウンセリングイメージ

こんばんは。あまやどりカウンセラーのシンアキコ( @akino_ippo)です。

こちらのブログでははじめましてです(サボっていたわけでは…ゴホゴホ)

できれば、お話するような感覚で書きたいなぁと思っています。なので先輩ライターのみなさんには、温かい目で見ていただけたらと…(笑)

プロフィールにもあるように、私はライターと並行して「作業療法士」という、医療に従事する仕事に就いています。
その道を志したのは、17歳のころ。

もともと自分が病弱だったので、幼いころから病院に縁が深く「大人になったら病院で働くんだなぁ」「誰かの命を救うんだ」と漠然と考えていました。

でも17歳のとき、母を脳出血で亡くしたことをきっかけに「命が助かる」ことと「生きる」ことは違うことなんだなぁと思って。

それで進路が急展開しました。

お医者さんは「命」を助けるのが仕事です。
目を開けない、自分で呼吸もできない、話さない、動かない、それでも脳が生きていて心臓が動いていれば、命は助かったということなんです。

今となれば、母と過ごす「最期の時間」をくれたお医者さんには感謝しかありません。

でも当時はそこまで大人ではなく「助かるってこういうことじゃないでしょ?」と、哀しみと怒りがごちゃまぜになったような気持ちを、抱いていたような気がします。

私は「一命はとりとめた」と聞いていたはずの母の姿を見て(生きるってこういうことなのかな?)と考えました。

お母さんって、朝になれば優しく起こしてくれて、朝食とお弁当を作ってくれて、行ってらっしゃいって送り出してくれて…そういうものだと思っていましたし、

たとえそれが無理でも、目を開けて私を見てくれて、
それが無理でも、私の名前を呼んでくれて、
それが無理でも、私の手を握り返してくれる。

それが「生きる」ってこと、命が助かるってことなんじゃないのかな、と思って。

命さえここにあればいいと願う心と、それが母にとっての幸せなのかという葛藤が、自分のなかで何度も喧嘩しました。

結局、母の命は尽きてしまいましたが、生きるということ、命とはなにか、今も答えはわからずに考え続けています。

でも、不思議なほど強く、心に願ったことがありました。

命が助かった人には、どうか未来があってほしい。
「あのとき死ななくてよかった」と思える人生を生きてほしい。

命を救う仕事ではなく、人生を救う仕事をしよう。
そう思って、私はリハビリテーションの仕事を選んだんです。

実際に病院で働いてみると「救う」だなんておこがましいです。それでも、少しでも「お手伝い」ができれば、支えになれればと願い、これまでやってきました。

そんな私が、17歳のころに置いてきたもうひとつの夢。それが「ライター」です。

なんだかよさげなことをいろいろ書きましたけど、実際のところ「手に職」がほしかったというのも作業療法士を選んだ理由のひとつでした。

当時は就職難で、大学に進んだとて望む職業に就けるとは限らなくて。それに、出版社や編集社の仕事は激務だと言われていましたから、病気がちな自分には務まらないかもしれない。そんな不安もありました。

道は2つに1つ。岐路はすぐそこに迫っている。
そんな17歳の夏、私は作業療法士にすすむ道を選びました。

あれから何年も経っていま、選ばなかったほうの道がふいに拓けて。私はとてもラッキーな人間です。

だけどときどき思うのは、幸運って意外と、自分でつかみとっているものなのかもしれませんね。

「天はみずから行動しない者に救いの手を差し伸べない」

シェイクスピアの言葉ですが、そのとおりだなと思います。好きな言葉ですし、励みにもなります。

ライターは誰でもなれる仕事です。
でも、誰でもやれる仕事ではありません。

だから私は、ライターのみなさんを尊敬しています。
納期に追われながら、厳しいフィードバックを受けながら、そして、生活における自分の役目を果たしながら、日々書き続けている人たち。

冷静に考えてみれば、すごいことですよね。(私もそうですが)まるで違う畑から来た人もいるだろうし、ある程度の年齢になってから始めた人もいるでしょう。

大人になってから方向転換することや、
「やる」「やりたい」と決めた道に進む、続けるって、案外ほとんどの人は怖くてできないものです。
(だからちょっと変わり者が多いのかもしれない…アッ失礼…)

私も含め、きっとうまくいかない日もたくさんあって、やりたい仕事ができない日もあって、なにやってんだろうとか思う日もありながらも。

ライターであること、ライターを頑張っていることに胸を張っていたいし、みなさんもそうあってほしいです。

さて、ここまで読んでくださったがんばっているみなさんは、自分へのご褒美として明日おいしいシュークリームを食べましょう。

私は食べますよ。ではでは。

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